セッション

シンポジウム
2014-11-15 13:00 - 14:30
[座長のことば]
 現在、がん地域連携クリティカルパス(以下、連携パス)は平成19年に閣議決定された「がん対策推進基本計画」に基づき計画的に推進されている。がん診療連携拠点病院に指定されるためには、連携パスの整備が必要である。一方、脳卒中連携パスは、平成20年度から「厚生労働省における医療の効率的な提供の推進に関する施策」に基づき急性期計画管理病院—回復期リハビリテーション病院間で保険収載され広く活用されるようになった。さらに平成22年の診療報酬改定に伴い回復期リハビリテーション病院—診療所間に拡大され今日に至っている。
 がん連携パスは、五大がんにおいてがん診療連携拠点病院と診療所とで役割分担を行いながら連携して診療するためのツールである。患者は拠点病院と診療所を行ったり来たりするが、医師を含めた職員同士が直接顔を合わせることは必須ではない。
 一方で、脳卒中連携パスは、患者が急性期計画管理病院から回復期リハビリテーション病院を経て診療所へと移っていくためのツールである。それぞれの医療機関の医師を始め、看護師、MSW、リハビリテーション療法士など多職種が顔を合わせる会合を年に3回もつことが算定条件である。
 以上のように同じ連携パスと言ってもがんと脳卒中では内容や使われ方は大きく異なっているが、連携パスは飽くまでツールである。いずれも義務づけられている以上どのように活かすかが問われている。
 ところで、連携パスを充分に活かしている病院はどのくらいあるのだろうか。連携パスを有効に活用する為には、各職種がどのようにパスに関わり、地域の医療機関への情報交換を含めた医療連携をどのように普及させていくかを検討し、今後の連携パスの有効な使い方の普及に努めることが国立病院機構の役割ではないかと考えられる。
 各地域で個々に行われている活動や試みを一同に会する場で情報共有し検討することができればより良い連携パスの使い方ができるとともに、グループ病院における連携パスが強化されるのではないか。その結果、病院・患者・連携医療機関の3者が文字通り連携をすることで相乗効果を生み、切れ目のない、最良の医療が提供できることを期待したい。
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