セッション

シンポジウム
[座長のことば]
 超高齢社会の到来により、一般病院で入院治療を受ける高齢患者の割合は増加の一途を辿っている。
 高齢者の入院では、これまでの生活環境と異なる環境への適応困難、せん妄や認知症の悪化、感染症、肺炎等による入院の長期化等の問題が発生しやすい。
 施設によっては認知症看護認定看護師、老人看護専門看護師等が様々な看護の課題に対して専門的に対応できるよう努めている。
 その一方で、一般病院に勤務する多くの看護師は、身体疾患の治療目的で入院する高齢者や認知症患者に対して、「安全確保」と「患者の尊厳を守る」こととの狭間で倫理的ジレンマを感じ、どの様に対応し看護すれば良いか苦慮している声も聞かれる。
 人生の先達である高齢者の尊厳を守りかつ適切な医療を提供し、入院前の生活の場へ戻ることが出来るよう支援することが看護師には求められており、ますます、基礎教育の段階から高齢者の尊厳についての教育が重要となっている。
 高齢者は入院前の生活の場に戻ったとしても、日常生活レベルが入院前の状態に戻ることは少なく、介護を要することが多い。そのため、地域においては老老介護や独居高齢者の介護の問題も生じている。

 本シンポジウムでは病棟や外来、地域連携、看護学生への教育等の場面で、高齢者の増加から考えられる問題、高齢患者の理解と看護のあり方、これからの課題についてシンポジストの皆さまからご意見を頂き検討できる場としたい。

このシンポジウムが、日々の看護に従事する方々の糧となり、明日からの高齢者看護の発展につながれば幸いです。
詳細検索