セッション

シンポジウム
[座長のことば]
東日本大震災から3年半が経過しました。東日本震災では広域にわたり大規模な災害が発生したため、さまざまな時期にさまざまな組織からさまざまな形で医療支援が行われたことはまだ記憶に新しいところです。
今回の未曾有の災害現場における医療支援を通じ、われわれは、異なる組織から派遣された多くのチームが現場活動に従事すればするほど、現場チーム間での情報交換と情報共有は欠かせないこと、そして、それは医療チームの間だけでなく、医療・消防・警察・行政など組織相互においても必要となることを学びました。そして、改めて「大規模災害に対する平時からの備えと対応力の向上」が喫緊の課題であることを認識しました。
大規模災害の現場において、複数のチームが適切な活動を行うのに不可欠な情報の交換と共有、そして複数の組織の連携は時として非常に難しくなるといわれています。今回のシンポジウムのテーマは、「災害医療における多面的な連携」といたしました。「多面的な連携」とは、既存の設備、組織やチームに防災・減災機能を付加したり、わずかな改良や運用の改善を図ったりして、それを平時から活用し連携・調整することによって、結果的に災害対応力を向上させる取組みのことです。取組みの種類には、ハード・ソフト両面がありえますし、また、すでに防災・減災機能を含む複数の主たる機能を有する組織が当該防災・減災機能の効果をより高めるための工夫により地域防災力を向上させる場合もあると思います。
今回のシンポジウムは、厚生労働省、国立病院機構、災害拠点病院、災害医療コーディネーター、横浜市といった組織も立場も異なる5名の方々をシンポジストとしてお招きしました。各シンポジストの立場から「多面的な連携や調整への取り組み」について御発表頂き、今後の災害医療のあり方に関して議論を深めたいと思います。
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