演題

腸管運動不全モデルマウスを用いた神経堤幹細胞移植治療の有用性に関する研究

[演者] 藤村 匠:1
[著者] 下島 直樹:1, 芝田 晋介:2, 阿部 陽友:1, 清水 隆弘:1, 高橋 信博:1, 石濱 秀雄:1, 加藤 源俊:1, 山田 洋平:1, 藤野 明浩:1, 星野 健:1, 岡野 栄之:2, 森川 康英:3, 黒田 達夫:1
1:慶應義塾大学小児外科, 2:慶應義塾大学生理学, 3:国際医療福祉大学

【背景/目的】腸管神経節細胞の欠如がヒルシュスプルング病の本態とされる。中には手術困難な長い無神経節腸管を持つ症例なども存在する。それらに対する新たな治療戦略として神経堤幹細胞移植治療の開発を目指し、有用性を検討した。【方法】蛍光発光融合蛋白質を恒常的に発現する遺伝子改変動物から神経堤幹細胞を分離・培養し、腸管運動不全モデル動物に移植した。移植後に発光観察で移植細胞の生着・生存を確認し、多重免疫染色で細胞分化系譜を評価、体重変化と残便量により腸管運動機能を評価した。【結果】発光観察で8週間に渡って移植細胞の生存を確認し、移植腸管切片で神経節様細胞を認めた。移植群で体重増加率の改善、腸管内残便量の有意な減少を認め、腸管機能改善も示唆された。【結論】腸管運動不全モデル動物に対する神経堤由来幹細胞移植で、腸管神経の再生と腸管運動機能改善を認めた。本研究は今後の新たな治療戦略の一つとなりうる。
詳細検索
アプリバナー iPhone版,iPad版 Android版