演題

脱細胞化臓器は別機能を持った新たな臓器と生まれ変わり得るか? −ブタ臓器脱細胞化技術を用いた肝細胞充填肝グラフトおよび腎グラフトの開発−

[演者] 浦橋 泰然:1
[著者] 笠原 尚哉:2, 小林 英司:3, 寺谷 工:3
1:自治医科大学移植外科, 2:自治医科大学消化器一般外科, 3:自治医科大学先端医療技術開発センター先端治療開発部門

【背景・目的】臓器本来の三次元骨格基盤を保つ脱細胞化技術を用いて、細胞再充填、生着ができれば、新たな臓器本体が創出できる可能性がある。ブタ脱細胞化肝と腎に肝組織構成細胞を充填培養し、肝細胞充填肝および腎グラフトを作成後、移植術を施行した。【方法】肝臓と腎臓を摘出後、界面活性剤で潅流し、脱細胞化した。肝組織構成細胞を注入後に、別々の群のブタに異所性肝移植術と腎移植術を施行し、病理組織標本を検討した。【結果】両群グラフトの各脈管は、血管吻合に耐え得るものであった。腎移植モデルでは全例閉腹時まで拍動流を保っていたが、血栓による閉塞を確認した。肝移植モデルにおいては、肝小葉様構造および小葉内脈管様構造の形成が認められ、腎移植モデルでは充填した細胞集塊が散見された。【考察】本研究にて脱細胞化・細胞充填技術による再生臓器作成の可能性が示唆されたが、問題は山積しており、さらなる改善が必要と考えられた。
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