演題

下部仙骨合併切除を伴う骨盤内臓全摘術を行うための解剖

[演者] 石井 正之:1
[著者] 錦織 英知:1, 古角 祐司郎:1, 小松原 隆司:1, 小泉 直樹:1, 上原 徹也:1, 藤本 康二:1, 東山 洋:1
1:神鋼病院外科

下部仙骨合併切除を伴う骨盤内臓全摘術を安全に行うための解剖学的知識を述べる。【方法】S3以下の仙骨切除を伴う骨盤内臓全摘術における手順に従って6体の男性剖検体を用いて検討した。【結果】後面では直腸間膜の周りを直腸固有筋膜、下腹神経前筋膜、臓側骨盤筋膜が存在する。正中・外側仙骨静脈は臓側骨盤筋膜の背側に存在する。前面では前立腺の前面と側面にそれぞれSantorini静脈叢と神経血管束が存在し、その前面は筋膜(Endopelvic fascia)が覆っている。側面では内腸骨血管の外側に梨状筋筋膜が存在する。内腸骨静脈は梨状筋筋膜の腹側では多数の分枝を持つが、梨状筋筋膜の背側では梨状筋下孔と上孔に集約される。会陰側では上臀動静脈の分枝が仙骨の切離部に近接して確認できる。【考察】出血の危険性がある血管は内腸骨静脈、前立腺前面の静脈叢、仙骨前面の静脈叢であり、出血を予防するために適切な層の保持と血管処理が重要と考えられる。
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