演題

OP-279-6

肝細胞癌肝切除術後肝不全に対するAT-III製剤使用例の検討

[演者] 黒田 慎太郎:1
[著者] 田代 裕尊:1, 小林 剛:1, 御厨 美洋:1, 岩子 寛:1, 橋本 昌和:1, 濱岡 道則:1, 大平 真裕:1, 田原 裕之:1, 井手 健太郎:1, 石山 宏平:1, 大段 秀樹:1
1:広島大学消化器・移植外科

【目的】肝細胞癌に対する肝切除術後において,抗凝固による肝内微小循環の改善を目的とした,アンチトロンビンIII(AT-III)製剤投与による術後肝不全(ISGLSの定義)に対する効果についてretrospectiveに解析した.【方法】2007年から2012年までに当科で行われた肝細胞癌に対する初回・治癒切除333例を対象とした.AT-III使用群(164例)と非使用群(169例)よりPropensity score matchを用いて解析した.【成績】matching後のAT-III使用群・非使用群(共に92例)の術後肝不全は19.5% vs. 20.6%と差を認めなかったが(P=0.86),術後1日目のAT-III<60%の症例に絞ると,AT-III使用群・非使用群(共に43例)の術後肝不全は16.3% vs. 44.2%と有意差を認めた(P<0.05).【結論】AT-III製剤の投与は,肝細胞癌肝切除後の短期成績を改善する可能性が示唆された.
詳細検索
アプリバナー iPhone版,iPad版 Android版