演題

肝虚血再灌流時における脾臓内好中球動態イメージング

[演者] 本田 正樹:1
[著者] 入江 友章:1, 嶋田 圭太:1, 室川 剛広:1, 林田 信太郎:1, 李 光鐘:1, 阪本 靖介:1, 猪股 裕紀洋:1
1:熊本大学小児外科・移植外科

【背景】肝虚血再灌流(I/R)時には脾臓からの白血球やcytokineが肝障害を増強するが,脾臓内での白血球動態に関する報告は少ない.我々は肝I/R時の脾臓内での好中球動態に着目し,2光子励起顕微鏡を用いて観察した.【方法】実験にはLysM-eGFPマウスを用いた.観察前にTRITC-albuminを静注し血管を蛍光標識.2光子励起観察にはBX61とFV1000MPEを使用.70%/60分の肝I/Rモデルを作成し,再灌流6時間後に脾臓を露出,固定.10倍・25倍の対物レンズを用いて10分の動画を撮影した.【結果】正常脾臓の低倍率イメージングでは1視野当り平均好中球数は797.0で,肝I/R群では1389.8と有意に増加した.また,肝I/R群では脾臓内好中球の移動速度が有意に上昇した(1.52 vs. 3.11 μm/min, p<0.001).高倍率イメージングでは血流,細胞形態が評価でき,肝I/R群では好中球はより伸長した形態を示した.【結語】2光子励起顕微鏡を用いた生体イメージング法はI/R障害のメカニズム解析に有用である.
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