演題

IL-6/STAT3シグナル経路は樹状細胞の機能制御を介してTh1型の抗腫瘍免疫応答を抑制する

[演者] 大野 陽介:1
[著者] 北村 秀光:2, 大竹 淳也:2, 金海 俊:2, 角田 健太郎:2, 本間 重紀:1, 川村 秀樹:1, 高橋 典彦:1, 武冨 紹信:1
1:北海道大学消化器外科I, 2:北海道大学遺伝子病制御研究所

(背景と目的)疫治療においては、癌微小環境下における免疫抑制状態が重要な課題とされている。 IL-6の癌微小環境下における抗腫瘍免疫への影響を明らかとする。(方法と結果) IL-6欠損マウスでは腫瘍環境下に効率的なTh1型免疫の誘導が可能であった。in vitroにおいてIL-6がヒト樹状細胞の抗原提示能を低下させるとともにIL-12の産生低下によるTh1型免疫応答の低下を認めた。IL-6およびSTAT3の活性化は大腸癌組織に認められることを免疫染色にて確認した。腫瘍内CD11b+CD11c+樹状細胞にてHLA-DRの発現低下とT細胞の活性化能低下を認めた。(考察と結語)効率的なエフェクターT細胞の誘導には、樹状細胞を介した効率的な抗原提示とTh1型の免疫応答の誘導が必須である。IL-6は癌微小環境下において樹状細胞の機能を負に制御するとともに、Th1型免疫応答を抑制すると考えられる。
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