演題

OP-058-8

低酸素環境を考慮したHedgehog経路を標的とした膵癌治療法開発

[演者] 大西 秀哉:1
[著者] 山崎 章生:1, 片野 光男:1
1:九州大学腫瘍制御学

背景:膵癌の微小環境の1つである低酸素環境では、Hedgehog(Hh)経路が活性化することにより癌の悪性化が誘導されることが報告されてきた。目的:低酸素環境におけるHh経路を標的とした膵癌治療法を開発する。材料と方法:膵癌細胞株を用い、低酸素環境(1%O2)及び通常酸素環境(20%O2)下で培養した。またsiRNAを用い各種遺伝子を抑制し、増殖、浸潤、遺伝子発現を解析した。結果:1)低酸素環境ではSmoothened(Smo)の転写活性が亢進した。2)低酸素環境におけるSmo発現抑制により浸潤能、増殖能は抑制された。3) PSKが低酸素環境におけるhシグナル経路活性化を阻害することで抗腫瘍効果を発揮することが分かった。4)低酸素環境において、転写因子MAML3がSmo発現のpositive regulator、転写因子Gli2がnegative regulatorであった。結語:膵癌では低酸素環境でSmoが活性化しており蛋白を標的としたHhシグナル経路阻害剤の他に転写レベルでのSmo分子制御が必要である。
詳細検索
アプリバナー iPhone版,iPad版 Android版