セッション
低侵襲手術として開発された腹腔鏡下胃切除術は,近年,早期胃癌を中心に広く普及しつつある.特に,腹腔鏡下幽門側胃切除は,術後の短期成績に関する安全性が示され,ガイドライン第4版では,cStage I 症例に対する新たな通常診療の選択肢として取り上げられた.一方で,cStage II 以上の進行胃癌に対する腹腔鏡下胃切除の十分なエビデンスは存在せず,現在その有用性を検討するランダム化比較試験が進行中である.本セッションでは,進行胃癌に対する腹腔鏡下胃切除術の手技的および腫瘍学的問題点や,開腹手術と比較した短期・長期成績について発表していただき,進行胃癌に対する腹腔鏡下胃切除の標準化の可能性について討論していただきたい.
アンサーパッド設置の参加型セッション