演題

RS3-127-9-4

食道癌術後合併症と栄養指標との関連についての検討

[演者] 風間 義弘:1
[著者] 永岡 栄:1, 酒井 敬介:1
1:日本赤十字社医療センター 胃・食道外科

【目的・方法】食道癌手術は術後合併症が多いが,様々な栄養指標との関連についてはあまり検討されていない.今回当科にて2006年1月から2015年12月までに食道癌手術された118症例を対象として検討した.Clavien-Dindo分類にてGradeⅡ以上の合併症を認めた42症例を「合併症あり」とし,残り76症例を「合併症なし」と分類し,それぞれの術前,術後1週間後,術後2週間後,術後1か月後,術後2か月後,術後3か月後の栄養指標を検討した.栄養指標としてCONUT法で用いられる血清アルブミン値(蛋白代謝),総コレステロール値(脂質代謝),総リンパ球数(免疫能)を用いた.
【結果ー図参照】血清アルブミン値は術前から術後2か月後まで有意に「合併症あり」群の方が低値であった.総コレステロール値は術後1週間後から術後2か月後まで有意に「合併症あり」群の方が低値であった.総リンパ球数は術後1週間後から術後2週間後まで有意に「合併症あり」群の方が低値であった.
【考察】術前血清アルブミン値は合併症に影響あるが,術前総コレステロール値,総リンパ球数は合併症に影響ないと考えられた.また,合併症により栄養指標は悪化するが,免疫能は比較的回復が早く,蛋白代謝は回復が遅いと考えられた.

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