演題

RS1-36-14-4

消化器外科医の救急外来への関わりとAcute Care Surgery

[演者] 齋坂 雄一:1
[著者] 志摩 泰生:1, 岡林 雄大:1, 住吉 辰朗:1, 上月 章人:1, 徳丸 哲平:1, 須井 健太:1, 西岡 豊:1
1:高知医療センター 外科

【背景】救命救急外来センターにおいて救命救急医と消化器外科医の関係がACSに与える影響は大きい.地方の救命救急センターである当院は各科と協働して治療にあたっており,急性腹症では救命救急医は基本的に当番の消化器外科医に相談の上,緊急手術の方針が決定され,消化器外科医が手術を担当する.当院では外科をサブスペシャリティーとする2名の救命救急医が2年前に部署異動となった.【目的】救急外来の人員環境変化に伴う消化器外科症例への影響について検討した.【対象と方法】対象は救命救急センター外来から当日緊急手術枠で消化器外科手術を行った症例951例で,対象期間は2011年9月1日から2016年11月30日までとした.除外項目は①入院から手術までに24時間以上経過した症例,②15歳未満とした.検討項目は救命救急センター外来に来院した時刻から緊急手術として手術室に入室するまでの時間および転帰とした.救命救急科に消化器外科医が配属されていた2011年9月1日から2014年6月30日までの2年11ヶ月をA群,その後から2016年11月30日までの配属されていなかった2年5ヶ月の期間をB群とし検討した.【結果】対象期間に検討項目に合致した緊急手術症例は531例で入室までの時間の中央値は187分(27分-1435分).A群では272例が手術となり中央値191分(54-1435分),B群では259例で中央値184分(27-1395分)であった.転帰は在院死が19例(A群8例,B群11例)3.6%であった.【結語】消化器外科をサブスペシャリティーとする救命救急医が異動した後も消化器外科医への手術適応などについてのコンサルトから手術室・麻酔科への連携がとれており,ACSを行う上で救命救急医からの相談がしやすい環境と関係性を今後も維持していく必要がある.
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