演題

RS3-145-13-4

膵頭十二指腸切除術における術前胆道ドレナージ法の検討

[演者] 上田 純志:1
[著者] 吉田 寛:1, 牧野 浩司:1, 横山 正:1, 平方 敦史:1, 高田 英志:1, 関 奈紀:1, 菊池 友太:1, 的場 秀亮:1, 内田 英二:2
1:日本医科大学多摩永山病院 消化器外科・乳腺外科・一般外科, 2:日本医科大学付属病院 消化器外科

はじめに:閉塞性黄疸を伴う遠位悪性胆道狭窄例に対して術前胆道ドレナージを行うことが多い.一方,術前胆道ドレナージはスンテント関連の感染による合併症を生じることがあり欧米では推奨されていない.今回,我々は膵頭十二指腸切除術における術前胆道ドレナージ法の検討を行った.方法:2013年から2016年に当院で施行された膵頭十二指腸切除術83例を対象とした.術前に減黄施行した群と行わなかった群(非減黄群)の2群に分けて検討した.さらに減黄を施行した群の中で内瘻にプラスチックスチューブテントを用いた群(Tube群)と金属ステントを用いた群(Metallic群)の2群に分けて検討した.結果:症例の内訳は男性45例,女性38例.平均年齢71.3歳.減黄群48例,Tube群24例.Metallic群9例であった.2群に分けて検討を行った結果,減黄群において有意に第1, 2, 3病日のドレーンアミラーゼ値が低く,第1病日のドレーンビリルビン値が低かった.また,SSI発生数,在院日数とは関連しなかった.続いてTube群とMetallic群の検討ではMetallic群において有意に第1, 2, 3病日のドレーンアミラーゼ値が低く,SSI発生数が低かった.一方,術中出血は有意に多かった.考察;本検討では術前減黄の有無はSSIとは関連しなかった.減黄例で内瘻化する場合は金属ステントを用いたほうが膵液瘻は少なく,SSIが少ないため有用と考えられた.

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