演題

RS1-49-18-3

胃GISTに対する腹腔鏡下胃部分切除術の治療成績

[演者] 下田 陽太:1
[著者] 須田 健:1, 渡辺 隆文:1, 太田 喜洋:1, 立花 慎吾:1, 粕谷 和彦:1, 勝又 健次:1, 土田 明彦:1
1:東京医科大学病院 消化器外科・小児外科

はじめに:近年,消化管間葉系腫瘍(GIST)に対する腹腔鏡下胃部分切除術は,有用な手法であるとする報告が見られる.今回我々は,胃GISTに対する腹腔鏡下胃部分切除術の有用性について検証した.対象および方法:2013年1月から2016年10月までに腹腔鏡胃部分切除術下を受けた胃GIST症例22例について後ろ向きに検討した.結果:平均年齢は66.0±8.3歳,性別は男性13例女性9例であった.腫瘍位置は体下部4例,中部10例,上部8例で,大彎8例,前壁4例,小彎8例,後壁2例であった.管外発育型が13例,内腔発育型が9例であった.平均腫瘍径は33.0±12.5mmであり,リスク分類は低リスク5例,中リスク17例であり,高リスク症例は無かった.平均手術時間は102.5±42.8分,平均出血量は4.1±11.4mlであった.術後合併症は無く,平均術後在院日数は7.7±1.1日であった.すべての症例で断端陰性であり,治癒切除が施行されていた.すべての症例が無再発生存中である.腹腔鏡下手術が困難とされている5cm以上の胃GISTの症例が4例存在し,その成績についても検討した.腫瘍位置は体下部1例,中部3例で,大彎2例,前壁1例,小彎1例であり,全例が管外発育型であった.平均腫瘍径は56.0±7.9mmであった.平均手術時間は107.7±8.3分,平均出血量は2.7±9.8mlであり,いずれも5cm未満の18例(平均手術時間102.1±46.3分,平均出血量4.0±12.2ml)と比較し,有意差を認めなかった.結語:胃GIST症例に対する腹腔鏡下胃部分手術は有用であると考えられた.腫瘍径が5cm以上の胃GISTに対しても,腫瘍の位置や周囲組織との位置関係,発育型を考慮し慎重に適応を検討することで,腹腔鏡下手術は有用と考えられた.
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