演題

RS1-33-13-6

当院における結腸ストーマ造設後の晩期ストーマ合併症の検討

[演者] 羽根田 祥:1
[著者] 高橋 賢一:1, 西條 文人:1, 松村 直樹:1, 野村 良平:1, 武藤 満完:1, 安本 明浩:1, 澤田 健太郎:1, 片寄 友:1, 徳村 弘実:1
1:東北労災病院 外科

【はじめに】結腸ストーマ造設手術後にはストーマ関連の晩期合併症を発症することがある.ストーマ合併症発症症例ではしばしばストーマ管理に難渋し,外科治療を必要とすることもあるが,これまでにストーマ造設手術後の晩期ストーマ合併症発症率・その発症リスク因子について検討した報告は少ない.
【目的】当院における結腸ストーマ造設例から,晩期ストーマ合併症の発症率,発症のリスク因子について検討する.
【方法】2012年1月~2016年10月に当院で結腸ストーマを造設した症例108例について晩期ストーマ合併症の発症率,発症のリスク因子を診療録を調査して検討した.晩期ストーマ合併症とは手術後31日以降に発症したストーマ関連の合併症と定義した.
【結果】男性:59例,女性:49例,年齢:73(34-94)歳で,疾患は直腸癌・肛門管癌:62例,結腸癌:15例,消化管穿孔:10例,S状結腸憩室炎:7例,その他:14例であった.定期手術:81例,緊急手術:27例に行われ,術式は人工肛門造設術:46例,直腸切断術:26例,ハルトマン手術:20例,その他:6例,単孔式ストーマ:68例,双孔式ストーマ:40例,S状結腸ストーマ:90例,横行結腸ストーマ:18例であり,術後観察期間は404(34-1788)日であった.晩期合併症は傍ストーマヘルニア:11例,ストーマ壊死,脱出,狭窄が1例ずつ計14例(13.0%)に認められた.女性(合併症あり:合併症なし=11/14:38/84),双孔式ストーマ(9/14:31/84),横行結腸ストーマ(6/14:12/84),ストーマ造設後の腹直筋外縁からの距離(mm)(19.6:25.0)で有意差をもって合併症の発症率が高かった.
【まとめ】結腸ストーマの合併症の発症率は過去の報告と比較しても低く,良好な成績であると思われた.合併症発症のリスク因子としては女性,双孔式ストーマ,横行結腸ストーマ,腹直筋外縁からの距離が短いことがあげられた.
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