演題

切除可能な胃癌肝転移に対する集学的治療の前向き試験

[演者] 黒川 幸典:1
[著者] 藤谷 和正:2, 森 正樹:1, 土岐 祐一郎:1
1:大阪大学大学院 消化器外科学Ⅰ, 2:大阪府立急性期・総合医療センター 消化器一般外科

胃癌治療ガイドラインでは遠隔転移(M1)を伴う胃癌に対しては化学療法が推奨されている.しかし,少数の肝転移に対しては肝切除による予後延長効果を報告した後ろ向き研究もあり,近年の化学療法の進歩により切除可能な肝転移に対する外科治療の役割もさらに増していると思われる.そこで我々は,肝転移に対する化学療法後の外科治療の有効性と安全性を調べる多施設共同前向き試験を2012年に開始した.適格規準は,1~4個の肝転移,いずれも5cm以下,その他の遠隔転移を認めない胃癌である.主要評価項目は3年生存率,副次評価項目は無再発生存期間,全生存期間,R0切除割合,術後合併症であり,肝切除を施行した症例を50例登録予定である.この試験は切除可能な胃癌肝転移に対する集学的治療の初めてのエビデンスを提供することになるであろう.
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