演題

RS1-37-14-1

大腸ステント挿入後,手術を施行した閉塞性大腸癌症例の検討

[演者] 四万村 司:1
[著者] 佐々木 大祐:1, 森 修三:1, 浜辺 太郎:1, 石井 将光:1, 牧角 良二:2, 朝倉 武士:1, 國場 幸均:3, 宮島 伸宜:4, 大坪 毅人:2
1:川崎市立多摩病院 外科, 2:聖マリアンナ医科大学医学部 外科学, 3:聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 消化器・一般外科, 4:聖マリアンナ医科大学東横病院 消化器病センター消化器外科部門

【目的】本邦では大腸悪性狭窄に対するステント治療(self-expanding metallic stent : SEMS)が2012年より保険収載された.その適応は緩和目的の腸閉塞解除,および腸閉塞状態の大腸癌での緊急手術回避目的(Bridge to surgery)である.今回当院での大腸ステント挿入後の閉塞性大腸癌手術症例(BTS)について報告する.【方法】当院において2012年1月より2016年11月までの間に閉塞性大腸癌に対しSEMS留置後手術を行った症例36例37病変を対象とした.【成績】患者36名(37病変),年齢69歳(39-92),男:女24:12,病変占拠部位は上行結腸1例,横行結腸9例,下行結腸6例,S状結腸15例,直腸S状部6例,全例にステント挿入が可能で挿入に関する合併症は認めなかった.減圧期間19日(9-36),手術は腹腔鏡21例,開腹15例,開腹移行は2例(T4b,小腸)であった.術式は結腸部分切除10例,結腸右半切除2例,結腸左半切除3例,S状結腸切除14例,前方切除1例,低位前方切除4例,人工肛門増設術2例,同時切除は肝転移切除1例,胃癌に対し幽門側胃切除を同時に施行した1例,計2例であった.一期的切除吻合症例は36例中34例で3例covering stomaを増設した.手術時間257分(163-548),出血量308ml(0-3795),術後病期Ⅱ16例,Ⅲ7例(a 6 例,b 1例),Ⅳ12例,根治度A23例,B1例,C12例であった.合併症は縫合不全2例,腸閉塞3例,肺炎2例,リンパ漏1例,SSI1例であった. 術後在院日数は11日(7-52)であった.【考察】合併症が散見され,術後入院期間が長期化する症例を認めた.術後に化学療法の必要な症例が多いため合併症を極力起こさない事が肝要と思われた.【結論】当院での閉塞性大腸癌に対するステント挿入後の手術症例について報告した.閉塞性大腸癌に対して減圧目的でのステント留置は一期的手術が可能となり有用と思われた.今後は術後の化学療法等の後治療導入を早期に行えるように合併症を減らしていきたい.
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