演題

RS1-28-12-2

高齢者Stage III大腸癌の予後因子および治療法に関する検討

[演者] 住山 房央:1,2
[著者] 稲田 涼:1,2, 大石 賢玄:1,2, 繁光 薫:1,2, 向出 裕美:1,2, 尾崎 岳:1,2, 道浦 拓:1,2, 井上 健太郎:1,2, 權 雅憲:1, 濱田 円:2
1:関西医科大学 外科, 2:関西医科大学附属病院 消化管外科

【緒言】近年の高齢化に伴い,高齢者大腸癌患者が増加している.高齢者進行癌に対する適切な治療(リンパ節郭清,補助化学療法など)に関して未だ議論の余地がある.今回我々は,75歳以上のStage III大腸癌患者の予後因子を解析し,適切な治療法を検討した.【対象と方法】当院で2006年4月から2013年3月の間に,根治切除を行ったStage III大腸癌256例のうち,75歳以上の80例を後方視的に検討した.【結果:連続変数は中央値】80例の年齢79歳,男性/女性:50/30例,BMI 21.2kg/m2,ASA-PS 1, 2/3:68/12例,PNI 46.3,CEA 4.8ng/μL,Lap/Open:46/34例,D2/D3:31/49例,pStage IIIa/b:53/27例,右側大腸/左側大腸:43/37例,分化型/未分化型組織:72/8例,補助化学療法52例であった.5年OS,DSS,RFSは,それぞれ51%,69%,44%であり,OSに関して単変量解析した結果,開腹手術,D3,未分化型組織,補助化学療法未施行が予後不良因子となった(HR: 2.13, 2.44, 2.46, 3.60).これらを多変量解析した結果,D3,補助化学療法未施行が独立予後不良因子となった(HR: 2.18, 3.01).(Table).【結語】今回の検討の結果,長期予後の観点から,高齢者Stage III大腸癌に対する3群リンパ節郭清の有効性は示せなかった.また補助化学療法に関しては,有害事象に対して不耐で無い限り積極的に施行すべきと考えられる.今後大規模な前向き試験が期待される.

詳細検索