演題

RS3-157-15-6

進行再発大腸癌に対する2次治療としての隔週XELIRI+ベバシズマブ併用療法に関する安全性・有効性の検討

[演者] 中田 健:1
[著者] 福永 睦:2, 水島 恒和:3, 金 浩敏:4, 西村 潤一:3, 畑 泰司:3, 松田 宙:3, 根津 理一郎:5, 土岐 祐一郎:3, 森 正樹:3
1:堺市立総合医療センター 外科, 2:兵庫県立西宮病院 外科, 3:大阪大学大学院 外科学, 4:りんくう総合医療センター 外科, 5:西宮市立中央病院 外科

【はじめに】
切除不能進行再発大腸癌に対する標準治療は化学療法であり,新規薬剤の開発やレジメンの進歩により,QOLの改善と20~30か月に及ぶ生存期間の延長が期待できるようになった.1次治療でのオキサリプラチンベースの治療に抵抗性となった場合の,2次治療としての隔週XELIRI+ベバシズマブ療法について検討した.
【目的】
オキサリプラチンベースの1次治療に抵抗性であった転移再発大腸癌に対する,隔週XELIRI+ベバシズマブ療法による2次治療の,安全性と有効性を検討することを目的とした.
【方法】
イリノテカン150㎎/m2およびベバシズマブ5㎎/kgをDay1に静注し,カペシタビンをDay2-8に内服投与した.2週間を1コースとした.第Ⅰ相試験においてカペシタビンの推奨投与量を決定し,第Ⅱ相試験において安全性と有効性を評価した.
【成績】
15施設から49名の患者が参加した.第Ⅰ相試験より,カペシタビンの推奨投与量は2000mg/m2であった.第Ⅱ相試験において,観察期間の中央値が18.6ヶ月(1.5-41.1ヶ月)の時点で,無再発生存期間の中央値は7.8ヶ月(95%CI:6.1-10.9ヶ月)で,生存期間は18.9ヶ月(95%CI:11.6-28.4ヶ月)であった.初回治療からの全生存期間の中央値は31.1ヶ月(95%CI:24.3-35.4ヶ月)であった.奏効率は17.4%で,病勢制御率は80.4%と極めて良好であった.2例は治療後に根治手術を行い得て,32名は3次治療に移行することができた.安全性については,Grade3以上の血液毒性は貧血(10.9%),好中球減少(10.9%),白血球減少(8.7%)であったが,Grade3以上の非血液毒性の発生は比較的低率(<10%)であった.
【考察】
イリノテカンベースの2次治療においては,FOLFIRI療法とIRIS療法の比較試験は多くあるものの,カペシタビンとの併用試験は少ない.3週1サイクルのXELIRI療法とFOLFIRI療法の比較試験では,XELIRI療法の有害事象であるGrade3以上の下痢の出現頻度が高く,同等性が示せなかった.そこで今回我々は,2週1サイクルのレジメンとする事で,イリノテカンとベバシズマブの総投与量を保ちつつ,カペシタビンの総投与量を少し減らすことで,有効性を保持しながらも下痢や好中球減少など有害事象の発生率を低下させることができた.
【結論】オキサリプラチンベースの1次治療に抵抗性であった転移再発大腸癌に対する,隔週XELIRI+ベバシズマブ療法による2次治療は,安全かつ有効であると考える.
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