演題

食道癌集学的治療と胸腔鏡下食道切除術

[演者] 竹内 裕也:1
[著者] 北川 雄光:2
1:浜松医科大学医学部 外科学第二, 2:慶應義塾大学医学部 一般・消化器外科

本邦では,切除可能なcStage IIないしIII食道癌に対する術前化学療法と術後化学療法の比較においてはJCOG9907の結果を受けて,Stage II・III胸部食道癌ではシスプラチン,5-FUによる術前化学療法が強く推奨され,わが国での標準治療として位置付けられている.このシスプラチン,5-FUによる術前化学療法に対し,ドセタキセルを追加した3剤併用術前化学療法および術前化学放射線療法を比較するランダム化比較試験としてJCOG1109が現在進行中でありその結果が待たれる.
食道癌に対する胸腔鏡下食道切除術は近年急速な普及をみせているが,その安全性や根治性,長期成績に関するエビデンスが不十分であることから,現在JCOG1409試験が行われている.これはcStage I-III食道癌に対して,胸腔鏡下食道切除術が従来の開胸食道切除術に比べて長期成績において非劣性であることを証明する世界初のランダム化比較試験である.胸腔鏡下食道切除術が長期成績においても開胸切除術と同等であることと同時に,我が国より食道癌の手術成績をエビデンスとして示す初めての機会としてその結果が期待されている.
詳細検索