演題

O3-152-14-5

RPS大腸手術における3Dナビゲーションの有用性

[演者] 畑 泰司:1
[著者] 高橋 秀和:1, 原口 直紹:1, 西村 潤一:1, 松田 宙:1, 水島 恒和:1, 山本 浩文:1, 土岐 祐一郎:1, 森 正樹:1
1:大阪大学大学院 消化器外科学Ⅰ

腹腔鏡下大腸癌の手術において触診や俯瞰的視野を得る事が困難である.特に最近大腸がん手術で取り入られてきているreduced port surgery(RPS)やsingle insisionLaparoscopic surgery(SILS)ではさらに困難となる.そのため術前に詳細な腫瘍の局在や転移巣の状況,そして血管の走行を把握しておく事は安全にかつ確実な郭清を行う上で有効である.WestらはComplete Mesocolic Excision&Central Vascular Ligation(いわゆる本邦のD3郭清)によって,欧米の古典的な手技と比較し5年生存率を改善したと報告している.我々の施設では2005年より術中ナビゲーションを導入し,その有用性を報告してきた.方法としては内視鏡による術前診断に続いてFDG-PET/ MDCT/ virtual colonographyを連続して撮影をおこなう.これらの画像をfusionさせVirtual-3D multi imageを構築し,術前にシュミレーションを行う.さらに術中もこの画像をナビゲーションとして用いてリアルタイムに局所解剖の確認を行いながら手術を施行している.そうすることよって血管のvariationを視覚的に明瞭かつ立体的に把握する事が可能となり,不必要な血管損傷による出血を回避できる.また,術前に転移の可能性があるリンパ節の位置が把握できたことで効率的なリンパ節郭清が可能となる場合もある.ナビゲーションを用いた大腸腹腔鏡手術は安全かつ正確な手術を行う上で有効な方法であり,術者のストレス軽減や手術時間の短縮にもつながる.我々の施設では積極的にSILSを導入しこのナビゲーションを用いることで安全な手術を行っている.発表当日は当院での蓄積したデータを示し,有効性を論じたい.
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