演題

O2-66-9-5

局所進行切除不能膵癌におけるadjuvant surgeryの至適条件

[演者] 石戸 圭之輔:1
[著者] 工藤 大輔:1, 木村 憲央:1, 脇屋 太一:1, 三橋 佑人:1, 袴田 健一:1
1:弘前大学大学院 消化器外科学

【目的】切除不能局所進行膵癌(LUR-PC)に対するAdjuvant surgery(AS)の意義を明らかにすることを目的とした
【方法】2010年1月から2016年6月までの期間で当施設において初診時LUR-PCと診断された症例は48例であった.resectabilityの評価はNCCN guidelines ver.2 2016に準じて行った.48例全症例に化学療法が導入され,12例にASが施行された.ASが施行されなかった36例と腫瘍病理学的因子,治療法,及び生存期間の比較を行った.
【成績】対象とした12例に対し初期治療としてすべて化学療法が施行された.内訳はGemcitabine(GEM)が1例,GEM/S-1療法が8例でGEM/nab-PTX(GnP)療法が3例であった.術前治療期間中央値は155日 (72-325)で化学療法施行回数中央値は5コース(2-10)であった.R0手術は10例(83.3%)に達成された.Evans分類の内訳はグレード I/IIa/IIb/IIIがそれぞれ2/6/4/0例であった.初期治療後生存期間中央値は26.9か月で3年生存率50.0%と算出された.一方,ASが施行されなかった36例の生存期間中央値は13.4か月とAS施行例の有意な生存期間延長効果が認められた(添付図, p=0.017).ASが施行された症例において,初期治療による血清CA19-9正常化(MST, 61.6 months; p=0.006)と6か月以上の術前治療期間(MST, 60.6; p=0.04)が予後改善因子であった.
【結論】LUR-PCに対する化学療法後ASは生存期間延長効果があるものと思われた.術前CA19-9陰性化と6か月以上の腫瘍制御期間を確保した後にASを施行することで,ASがより意義をもつ治療になるものと思われた.

詳細検索