演題

O3-136-12-6

腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術における胆管空腸吻合手技

[演者] 大目 祐介:1
[著者] 橋田 和樹:1, 横田 満:1, 長久 吉雄:1, 山口 和盛:1, 岡部 道雄:1, 朴 泰範:1, 河本 和幸:1
1:倉敷中央病院 外科

【はじめに】2016年4月より腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術(Lap-PD)が保険収載され,当院でも良性・低悪性度病変に対して導入した.【目的】当院におけるLap-PDの導入時の取り組みと,腹腔鏡下の胆管空腸吻合手技について報告する.【導入前後の取り組み】Lap-PDの術者経験のいない状況で導入した.導入前に先進施設への手術見学や学会参加を積極的に行った.Lap-PDに必須の手技として,腹腔鏡下胆管空腸吻合があり,トレーニングとして,ブタの腸管・血管などを用いたwet labを導入前より定期的に行っている.術者は開腹PD・腹腔鏡膵・胃・大腸切除の経験を十分に要する日本内視鏡外科学会技術認定医を固定し,助手・スコピストは後期研修医が担当した.手術ビデオは科内の医師がいつでも見ることができる環境であり,手技を共有するようにしている.【腹腔鏡下胆管空腸吻合術手技】①再建のタイミング;標本摘出後,小開腹創より膵空腸吻合を行った後に,再気腹して体腔内で行う.②再建法;導入当初から,その容易さと時間的短縮を考慮し,4-0PDSによる連続縫合で行っていた.症例を重ねるごとに,吻合・運針法を改良している現状である.しかし,現在保険適応となっている病変に対するLap-PDの場合,胆管は拡張なく,細径であることも多い.当院でも術後の胆管空腸吻合部狭窄を経験しており,細径胆管の場合には5-0PDSによる結節縫合を行い,lost stentを挿入している.【結語】腹腔鏡下胆管空腸吻合手技は,Lap-PDにおける重要な手技である.吻合する胆管の状態に応じて適切に対応できるように,縫合手技のvariationを用意しておく必要がある.
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