演題

O3-136-12-3

胃切除既往症例に対する腹腔鏡下胆管切石術

[演者] 井手 貴雄:1
[著者] 松永 壮人:1, 田中 智和:1, 上田 純二:1, 能城 浩和:1
1:佐賀大学附属病院 一般・消化器外科

【はじめに】胆管結石症に対する治療は,内視鏡的十二指腸乳頭切開(EST)単独,ESTに腹腔鏡下胆嚢摘出術を付加,一期的な腹腔鏡下胆管結石手術など多岐に渡っているのが現状である.一方,術後再建腸管を有する胆管結石症に対しては内視鏡的治療は困難であるとともに,腹腔鏡下手術は手技が煩雑なため,未だ開腹下に手術を施行されることも多い.教室では上腹部手術既往例でも胆嚢胆管結石症に対して積極的に腹腔鏡下手術を施行している.今回,胃切除既往症例に対する腹腔鏡下胆管切石術における手技の工夫を供覧するとともに治療成績について報告する.
【手術手技】腹部超音波検査による腹腔内癒着評価を行い,first portを留置.愛護的な鉗子操作で慎重に癒着剥離を行い,最小限のworking spaceを確保する.細径鉗子の使用及び以前の手術創に沿ったport留置で,整容性にも配慮する.胆管は長軸方向に切開し,胆道鏡下に切石した後,5-0 PDSを用いた単結節縫合で閉鎖する.【手術成績】2016年11月までに8例施行し,何れも胃全摘,Roux-en Y再建施行後であった.平均手術時間217分,平均出血量67mlで,術中偶発症はなく,開腹移行は認めなかった.全例で術後合併症は認めず,平均術後在院日数は8日で,再発・遺残結石例は認めていない.【結語】胃切除後の胆管結石症に対して一期的な腹腔鏡下胆管切石術は安全に施行可能であり,治療選択枝の一つになり得る.
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