演題

O2-96-15-2

術前CRPは肝門型肝内胆管癌の予後因子である

[演者] 須井 健太:1
[著者] 志摩 泰生:1, 岡林 雄大:1, 住吉 辰朗:1, 上月 章史:1, 徳丸 哲平:1, 斎坂 雄一:1, 谷岡 信寿:1, 土居 大介:1, 坂本 真樹:1
1:高知医療センター 外科

背景:肝内胆管癌(ICC)は原発性肝癌の中で肝細胞癌に次いで多い癌であるが,日本では3.2%と比較的まれな癌である.ICC患者の予後不良因子としては,リンパ節転移,脈管侵襲,切除断端陽性など数々の因子が報告されているが,術前に正確に評価することは困難である.今回,我々はICC患者に対する治療戦略を再考するために,当院における切除例の再検討行ったので報告する.
対象と方法:2005年4月から2015年12月までに高知医療センターで手術を行った肝内胆管癌症例,53症例を対象とした.53症例のうち肝門型が23症例,末梢型が30症例であった.ICC患者全体における予後因子を単変量,多変量解析を用いて明らかにし,その有意となった因子の患者背景を示す.サブグループ解析は,肝門型IHCCと末梢型IHCCに分けて予後因子に関して検討を行った.
結果:単変量解析において,CRP,リンパ節転移,切除断端陽性などが有意な予後因子であった(P<0.05).また多変量解析において,CRPはリンパ節転移と並んで独立した予後因子であった(hazard ratio (HR):2.65; 95% confidence interval (CI):1.01-6.94).ROC曲線を用いてCRPのカットオフ値を求めたところ1.38 mg/dlであった.サブグループ解析において,CRPは特に肝門型ICCにおける予後規定因子であった(P<0.05).その一方で,末梢型ICCにおける予後因子としてはリンパ節転移であった(P<0.05).
結語:術前のCRPは肝門型ICCにおいて重要な予後因子であった.肝門型ICCにおいては術前CRPを用いて治療戦略を分けて考えていく事が可能である.

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