演題

O1-51-18-5

当科における直腸癌に対する側方リンパ節郭清の適応

[演者] 山田 晴美:1
[著者] 高橋 亮:1, 橋本 恭一:1, 吉冨 摩美:1, 久森 重夫:1, 肥田 侯矢:1, 河田 健二:1, 小濵 和貴:1, 坂井 義治:1
1:京都大学附属病院 消化管外科

【背景】当科での側方郭清は,治療前MRIで短径≧5mmを対象に当該側の内腸骨および閉鎖領域の郭清を基本としている.
【目的】術前治療(化学療法:CTxまたは放射線化学療法:CRT)を含め当科の側方リンパ節郭清適応の妥当性を検討する.
【方法】当科で2005年8月から2016年10月にcStageII/IIIのRa~P直腸癌に対して手術(高位前方切除術・骨盤内臓全摘術を除く)を行った213例について,直腸間膜切除単独群183例と直腸間膜切除+側方リンパ節郭清群28例(R1/R2の2例を除外)にわけて治療成績および局所再発のリスク因子(治療前の直腸周囲剥離断端(cCRM)/組織分化度/原発巣腫瘍径)について検討した.
【結果】直腸間膜切除単独群(N=183):44例(24.0%)に術前治療(CTx 29例/CRT 15例)が行われた.術前治療群では側方領域再発は認めず,術前無治療群で2例(1.4%)認めた.
直腸間膜切除+側方郭清群(N=28):18例(64.2%)に術前治療(CTx 13例/CRT 5例)が行われた.術前治療群に側方領域再発は認めなかった.術前無治療群10例中2例(20%)に側方領域再発を認め,再発領域は郭清対側と郭清側の外腸骨領域であった.再発例はいずれもcCRM(+)であったが,側方領域再発を認めなかった8例はいずれもcCRM(-)であった.
【考察】短径5mmをカットオフ値とする当科の側方リンパ節郭清適応は概ね妥当と考える.さらにリスク因子を考慮し術前治療を付加することで局所再発率を改善できる可能性がある.

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