演題

O1-50-18-2

下部直腸癌側方郭清個別化における側方Sentinel Node転移診断の有用性

[演者] 柳田 茂寛:1
[著者] 上之園 芳一:1, 有上 貴明:1, 大久保 啓史:1, 衣裴 勝彦:2, 喜多 芳昭:1, 盛 真一郎:1, 中馬 豊:2, 夏越 祥次:1
1:鹿児島大学大学院 消化器・乳腺甲状腺外科学, 2:今村病院 外科

【背景】JCOG0212の結果より下部直腸癌cStageII, IIIにおける標準術式は直腸間膜切除および側方リンパ節郭清であることが示された. しかしCTなど術前リンパ節転移診断精度についても十分ではないため,治療の個別化ついては改善の余地があると考えられる.術中リンパ節転移診断について乳癌等ではsentinel node(SN) navigation surgeryが臨床応用されている.下部直腸癌側方SN転移診断の有用性を検討した.【対象】cT1-4直腸癌, 側方cN0, 62症例(RS-Ra:27症例, Rb:35症例).【方法】術前日に99mTc-Tin colloid を腫瘍進達度に応じて腫瘍周囲に注入(粘膜下層注入法,深部注入法).術後に摘出リンパ節のRI countを測定,mappingを行い,GPS navigatorで下腸間膜動脈~上直腸動脈領域のhot node(HN)を上方HN, 側方領域のHNを側方SNとして同定..リンパ節転移診断は,リンパ節を半割後にHE診断,AE1/AE3による免疫染色(IHC)診断,CEAをマーカーに用いたRT-PCRで行った.【結果】上方HNまたは側方SN検出率:93.5%(58/62). 上方HNのみ検出:77.6%(45/58).上方HNおよび側方SN検出:20.7%(12/58).側方SNのみ検出:1.7%(1/58). cT2-4,Rb症例で有意に側方SNを検出(cT1 RS-Ra:0%(0/7),cT1 Rb:0%(0/7), cT2-4 RS-Ra 13.3%(2/15), cT2-4 Rb 37.9%(11/29): p=0.0074).側方SN転移診断:HE診断およびIHC診断にて側方SN転移認めず.RT-PCR診断により3症例(Ra症例:1例, Rb症例:2例)で側方SN陽性. 陽性であった側方SNを4-μmで全割しIHC診断し,3症例にisolated tumor cellsを認めた.【結語】側方リンパ節郭清の個別化に側方SN転移診断が有用である可能性がある.
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