演題

O3-160-15-3

大腸癌肝転移に対する外科的治療選択における形態学的変化の有用性の検証

[演者] 福井 太郎:1
[著者] 鈴木 浩一:1, 市田 晃佑:1, 柿澤 奈緒:1, 武藤 雄太:1, 渡部 文昭:1, 兼田 裕司:1, 宮倉 安幸:1, 野田 弘志:1, 力山 敏樹:1
1:自治医科大学附属さいたま医療センター 一般・消化器外科

背景:切除不能大腸癌肝転移の治療戦略において,化学療法導入後に形態学的変化(Morphologic response: MR)を評価する事は有用である.過去に我々は化学療法導入後6か月の時点で,MRが画像上認められる症例は残肝再発の可能性が低いためconversion therapyが勧められることを報告した.今回,新たな患者でそのコンセプトの検証を行った.対象と方法:肝限局転移に対して2012年4月から2016年3月に化学療法を新規導入した41症例を対象とした.MRはFigure1に示す形態学的基準を用いて評価した.化学療法導入後6か月の時点でMR(Optimal responseおよびIncomplete response)を示した群(MR(+))と示さなかった群(MR(-))でconversion therapyへの移行率と残肝での無再発期間を比較した.結果: 対象の41例中18例はRECISTでPDであり,形態学的変化を問わず予後不良と考えられたため検討から除外した.MR(+)は7例(35%)で,conversion therapyへの移行率は71%(5/7)であった.MR(-)は16例で,conversion therapyへの移行率は69%(11/16)であった.残肝での無再発率は,MR(+)で100%(5/5),MR(-)で55%(6/11)であった.残肝での無再発期間は,MR(+)はMR(-)と比較して長い傾向があった(p=0.138)(Figure2).結論: 形態学的変化を評価することは切除不能大腸癌肝転移の治療戦略に有用である.

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