演題

O1-3-6-4

リニアステイプラーを用いた胸腔鏡下食道胃管吻合術の手技と成績

[演者] 岡部 寛:1,2
[著者] 藤田 覇留久:1, 桃野 鉄平:1, 近藤 祐平:1, 青山 紘希:1, 横山 大受:1, 光吉 明:1, 角田 茂:2, 坂井 義治:2
1:大津市民病院 外科, 2:京都大学大学院 消化管外科学

【背景】食道癌に対する胸腔鏡下食道切除術はその普及が進んでいるが,縫合不全や吻合部狭窄が発生すると低侵襲手術の利点が損なわれてしまう.われわれは,2010年にリニアステイプラーを用いた胸腔鏡下食道胃管吻合術を導入し,良好な成績を収めている.
【目的】リニアステイプラーを用いた胸腔鏡下食道胃管吻合術の短期成績の検討
【方法】2010年11月から2016年8月に胸腔鏡下食道切除,リニアステイプラーによる胸腔内食道胃管吻合を施行した92例の短期成績を後ろ向きに解析
【術式】1)腹腔鏡下に領域リンパ節郭清の後,約5cm幅の胃管を作成し下縦隔に挿入.2)腹臥位胸腔鏡下に上中縦隔リンパ節郭清を施行,食道を離断して切除標本を腹腔内に還納する.3)胃管を胸腔内に挙上して先端余剰部分を切離.4)胃管先端の大弯後壁と食道右端を35mmリニアステイプラーを用いて側々吻合する.5)共通孔を体外結紮による結節縫合で閉鎖し,大網で被覆する.6)仰臥位として標本を経臍的に摘出する.
【結果】腫瘍の局在はMt/Lt/Ae/Gが各37/40/11/4例,胸部操作時間中央値293分,郭清リンパ節個数中央値51であった.Grade 3以上の合併症は6例(6.5%),胃管壊死の1例が在院死となった(1.1%).縫合不全は1例のみで保存的に治癒,吻合部狭窄は認めなかった.術後在院期間中央値は17日であった.
【結論】
リニアステイプラーを用いた胸腔鏡下食道胃管吻合術は安全に施行でき,吻合部合併症を減少できる可能性がある.
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