演題

結腸癌術後補助化学療法の最新知見と展望-Precision Medicine実現に向けて-

[演者] 吉野 孝之:1
1:国立がん研究センター東病院

結腸癌術後補助化学療法の Precision medicine 実現には,個々の患者の再発リスクと術後補助化学療法に伴う有害事象の発現・程度(リスク・ベネフィット評価)の正確な予測が前提となる.近年,わが国でも結腸癌術後の再発リスクを予測する遺伝子検査「オンコタイプ DX 検査」の有用性が報告された.間もなく至適投与期間を検証する国際共同大規模第3相試験(IDEA project,3ヶ月 vs. 6ヶ月,N>10,500 症例)の結果が報告される.さらに,欧米においても Complete Mesocolic Excision (CME) の導入やリンパ節郭清に対する考え方の変化に伴う治療成績の向上から,Stage III 結腸癌患者(含高リスクStage II)に一様にオキサリプラチンを投与する現在の標準治療が疑問視されてきた.本シンポジウムでは国内外の TOLs (Top Opinion Leaders) を招聘し,日米欧のコンセンサス形成を行い,Precision Medicine の第一歩を踏み出すことを目標とする.今後どのような臨床的疑問を解決することでさらなる Precision Medicine が実現されるか,会場の皆様を交えて本音で議論できれば幸いである.
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