演題

O2-93-15-4

当科における局所進行直腸癌に対する術前XELOXおよびXELOXIRI療法の安全性の検討

[演者] 沖田 憲司:1
[著者] 西舘 敏彦:1, 植木 知身:1, 秋月 恵美:1, 河野 剛:1, 石井 雅之:1, 古畑 智久:1, 竹政 伊知朗:1
1:札幌医科大学医学部 消化器・総合、乳腺・内分泌外科学講座

(背景)局所進行直腸癌の治療戦略において局所再発の制御は重要であり,欧米ではneoadjuvant chemoradiotherapy(以下,NACRT),本邦では手術時に側方郭清を付加することにより,局所再発を減少させる取り組みを行ってきた.しかし,これらの取り組みでは一定の局所制御は得られるものの,長期予後には寄与しないと報告されている.近年,局所進行直腸癌に対するneoadjuvant chemotherapy(以下,NAC)の有用性が報告されてきており,本邦においても同様の試みが行われている.我々は,局所進行直腸癌に対するNACとして,2015年12月よりXELOX療法を導入し,2016年6月より更なる効果を求めXELOXIRI療法を導入したので,その短期成績と安全性を報告する.(対象)腫瘍の下端が腹膜翻転部以下にあり,遠隔転移を認めず,深達度T3以深もしくはリンパ節転移陽性の直腸癌症例を対象とした.2016年6までは全例XELOX療法を施行し,それ以降はUGT1A1がホモおよび複合ヘテロの患者でXELOX療法を施行し,それ以外はXELOXIRI療法を施行した.(方法)術前XELOX療法は合計4cycle施行するプロトコールとした.術前XELOXIRI療法はbiweeklyのレジメンとし,合計6cycle施行するプロトコールとした.両者ともプロトコールが半分終了した時点で効果判定を行い,PDであった場合はプロトコールを中止し,手術を行う規定とした.(結果)現在までにXELOX療法を12例,XELOXIRI療法を6例に施行した.XELOX療法では,AEとしてGrade3以上のものは好中球減少を2例,血小板減少を1例,HFSを1例,CINVを1例に認めた.PDによるプロトコール中止は認めなかった.現在までに11例で手術が施行され,組織学的効果判定としては,Grade3が2例,Grade2が2例,Grade1が6例,Grade0が1例であった.XELOXIRI療法では,AEとしてGrade3以上の好中球減少を6例中3例に認めた.PDによるプロトコール中止は認めなかった.現在までに2例で手術が施行され,組織学的効果判定としては,Grade2が1例,Grade1が1例であった.(結語)局所進行直腸癌に対する術前XELOX療法およびXELOXIRI療法は安全に施行可能である.
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