演題

O2-77-12-4

肝再生を考慮した生体肝移植における肝静脈再建の工夫

[演者] 津川 大介:1
[著者] 福本 巧:1, 木戸 正浩:1, 田中 基文:1, 松本 拓:1, 後藤 直大:1, 浅利 貞毅:1, 外山 博近:1, 味木 徹夫:1, 具 英成:1
1:神戸大学大学院 肝胆膵外科学

【背景】生体肝移植の肝静脈再建では吻合径のみならず前壁の「ゆとり」がグラフト回転によるoutflow blockの防止には重要である.【目的】当科では摘出肝由来血管を使用して血管パッチを作成し,肝静脈前壁の「ゆとり」再建を積極的に施行してきた.当科で施行してきた血管パッチ摘出と「ゆとり」再建についてビデオで供覧し,その成績を検討する.【方法】下大静脈前壁切開部に摘出肝由来血管により作成した2等辺三角形の血管パッチを吻合し吻合部前壁の「ゆとり」を確保する.グラフトおよびレシピエントの両側に静脈パッチを付加することで肝静脈再建の吻合ラインが直線化し吻合が容易となり,また再生肥大によって生じる静脈系の「ねじれ」を防止できる.【成績】2000年6月から2016年11月までの生体肝移植78例中初期22例中2例でoutflow blockを認めたが肝静脈パッチワーク再建を施行した後期56例では認めなかった.【結論】摘出肝血管由来の肝静脈パッチワーク再建は簡便でoutflow blockの予防に有用であった.
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