演題

PO17-4

超音波検査による門脈気腫へのアプローチ

[演者] 大堂 雅晴:1
[著者] 徳田 浩喜:2, 片渕 茂:3
1:福岡和白病院, 2:小林市立病院 消化器外科・腫瘍外科, 3:熊本医療センター 外科

【目的】門脈気腫(PVG)を呈する病態の多くは非閉塞性腸管虚血(NOMI)をはじめとした虚血性腸疾患および腸壊死であり致死率も高く予後不良のサインとされ所見発見イコール開腹適応とされる時代もあった.しかし最近はCTの普及による検査数の増加もありPVG所見の検出数も増加しそれにともない非手術適応での救命例も散見されてきた.いっぽう急性腹症における超音波検査(US)は第一選択として推奨されているが, USは腸管ガスに弱い,USは技術の熟練を要するなどの概念がUSを実臨床より遠ざけているのが現状である.今回,非閉塞性腸間膜虚血(NOMI)との関連のあるPVG症例に対して第二世代超音波造影剤を用いた超音波検査(CEUS)を導入しUSの価値を再検討した.【方法】2004年8月より20016年5月までのPVG43症例中10例にCEUSを施行した方法 壁肥厚の程度,層構造,エコーレベルの変化,蠕動の状態,壁の硬さ,内腔の拡張あるいは狭小化,壁の変形,血流ドップラー検査を行い異常変化と判断した部位を中心に造影検査を施行.【成績】PVGの原因としてNOMI8例,虚血性腸炎8例.症例の腎機能平均は .CECT施行は10%(ショック状態,腎機能障害).CEUS造影陽性7例.造影陰性3例.造影陰性3例はすべて開腹適応と判断し1例は開腹所見にて広汎腸壊死を認めた.2例は高齢であり家族の手術希望なくその後死亡.造影陽性例は保存的治療にて全例生存退院の経過であった考察全症例の検討においてもPVG例は80%はCKDであり造影CTが困難であることから診断困難であった.【結論】第二世代超音波造影剤は呼気排泄であり,本来のリアルタイム性に血流評価が可能であり虚血性腸疾患の診断に有用な検査である
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