演題

術後再発食道扁平上皮症例に対するDocetaxel 治療へのNedaplatin 併用効果の検討

[演者] 谷島 聡:1
[著者] 島田 英昭:1, 鈴木 隆:1, 大嶋 陽幸:1, 名波 竜規:1, 長嶋 康雄:1, 吉野 優:1, 高地 良介:1, 大久保 和範:1, 金子 弘真:1
1:東邦大学医療センター大森病院 消化器センター(外科)

【背景と目的】現在の食道癌診療ガイドラインでは,再発食道癌に対する2nd lineでは,Docetxel(DOC)が使用されることが多いが,標準治療は定まっていない.DOC単剤療法でも良好な成績が報告されているが,プラチナ製剤との併用療法の有用性も報告されている.再発症例は全身状態が不良であることが多いことから,プラチナ製剤としては忍容性の高いNedaplatin (NDP)を併用することのメリットがあると思われる.そこで,本研究ではDOC単独療法とNDP+DOC併用療法の有効性を後方視的に比較検討した.
【対象と方法】2010年から2016年9月までの食道扁平上皮癌術後再発症例(非治癒切除症例を含む)35例を対象とした.外来主治医の判断で,DOC群14例(このうち放射線併用5例),NDP+DOC群21例(このうち放射線併用4例)の治療が施行された症例について2群を比較検討した.DOC群はDOC70mg/㎡をday1に投与し,3週間隔で可能な限り投与を継続した.NDP+DOC群はNDP 80mg/㎡,DOC60mg/㎡をday1に投与し,3週間隔で可能な限り投与を継続した.
【結果と考察】投与回数の中央値はDOC群3回(1-21回),NDP+DOC群3回(2-19回)はであった.grade 3/4の好中球減少をDOC群36%,NDP+DOC群47%に認めた.化学療法開始日からの1年生存率はDOC群14%,NDP+DOC群35%,2年生存率はDOC群14%,NDP+DOC群20%であった(P=0.372).【結語】食道扁平上皮癌再発症例に対するDOC療法とNDP+DOC併用療法は予後に有意差を認めなかったがNDP+DOC併用療法において若干の長期生存例が認められた.

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