演題

食道癌に対する腹臥位胸腔鏡下食道切除術の治療成績:側臥位手術との比較検討

[演者] 市川 宏文:1
[著者] 福富 俊明:1, 初貝 和明:1, 乙供 茂:1, 佐藤 明史:1, 梶原 大輝:1, 東 恭平:1, 三頭 啓明:1, 金田 巖:1
1:石巻赤十字病院 外科

【目的】
我々は2012年から食道癌に対する腹臥位胸腔鏡下食道切除術を開始した.短期成績を側臥位手術と比較して評価する.
【方法】
2007-2016年に食道癌に対する腔鏡下食道切除術を施行した64例のうち,胸腔鏡・腹腔鏡を用いた定型的な食道切除再建術を行った症例について,手術時間,出血量,合併症,郭清リンパ節個数を比較した.
【成績】
対象となった腹臥位手術,側臥位手術はそれぞれ21例,14例であった.
腹臥位,側臥位の手術時間はそれぞれ10.5時間,9.5時間で(p<0.001),出血量は,55ml,222mlであった(p<0.024).郭清リンパ節数は,腹臥位,側臥位で49個,41個で有意差はなかった.
合併症発生頻度,反回神経麻痺,縫合不全,肺合併症,Clavian-Dindo分類グレード3以上の合併症の発生頻度に違いはなかった.
【結論】
腹臥位手術は側臥位手術と比較して手術時間は長く出血量は少なかった.腹臥位手術が側臥位手術よりも優れているとは言えないが,成績は許容しうるものと思われる.
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