演題

パクリタキセル+ラムシルマブ併用療法の病勢コントロールについての検討

[演者] 椙田 浩文:1
[著者] 安藤 昌之:1, 福田 晃:1, 阿美 克典:1, 今井 健一郎:1, 鴈野 秀明:1, 天笠 秀俊:1, 野口 岳春:1, 青山 翔太:1, 松井 聡(豊島病院):1
1:豊島病院 消化器外科

切除不能進行,再発胃癌の二次化学療法としてラムシルマブ(RAM)が承認され,当院でも2015年11月より使用を開始している.当院でおこなったパクリタキセル+ラムシルマブ療法22症例について検討する.
患者背景は男性18例,女性6例,年齢の中央値70歳(40-83歳),切除不能症例は15例,術後再発症例は7例であった.主たる再発形式は,腹膜播種10例,血行性転移6例,リンパ行性転移6例であった.使用コース数の中央値は2(1-10)コース,Grade3以上の副作用として発熱性好中球減少症3例,消化管穿孔1例,蛋白尿2例,肺炎1例,膿胸1例,末梢神経障害1例を認めた.
病勢コントロール率は41%で,切除不能症例では60%,再発症例14%であった.また再発形式別に検討すると,腹膜播種40%,血行性転移33%,リンパ行性転移67%であった.
パクリタキセル+ラムシルマブ療法は胃癌の二次治療におけるレジメンとして推奨されるようになり,広く使用されるようになってきた.
今回の我々の検討では切除不能症例,リンパ行性転移症例でとくに病勢コントロールができる可能性が示唆された.
副作用として消化管穿孔や発熱性好中球減少症などがあるが,それぞれの薬剤の副作用プロファイルを念頭に入れ,全身状態,PSを考慮しつつ,用法,用量のマネージメントを行っていくことで長く使用することが可能になり,有効な治療効果が得られると考えられる.
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