演題

腹腔鏡補助下胃全摘術を施行した胃蜂窩織炎の1例

[演者] 吉田 明史:1
[著者] 成瀬 貴之:1, 佐藤 嘉紀:1, 千田 勝紀:1, 竹内 一雄:1
1:舞鶴共済病院 外科

胃蜂窩織炎は稀な疾患であり,従来その治療法として手術が第一選択となることが多かった.近年では保存的加療,内視鏡的切開排膿での症例報告が増えてきているが,保存的加療か手術かを選択する基準はない.今回,保存的加療で臨床症状は改善も,腹腔鏡補助下胃全摘術を施行することで,患者QOLの早期改善を認めた症例を経験したので報告する.【症例】63歳男性【既往歴】上咽頭癌【現病歴】上咽頭癌に対し化学療法施行中であった.心窩部痛,嘔吐を主訴に救急搬送され,当初,急性胃炎として対応したが,上部消化管内視鏡で胃蜂窩織炎を疑った.保存的加療で臨床所見は軽快をみせたが,⑴上部消化管内視鏡で胃粘膜脱落所見の増悪を認めたこと,⑵絶飲食期間が長く本人の負担が大きいこと,から第21病日に腹腔鏡補助下胃全摘術を施行した.術後は臨床症状消失,術後第7病日から食事再開.術後第15病日に退院となった.【考察】近年では保存的,内視鏡的に加療されることが多い胃蜂窩織炎であるが,腹腔鏡補助下胃全摘術は早期QOL回復が認められ有効な方法であると考えられた.
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