演題

直腸脱に対するAltemeier法について

[演者] 栗原 聰元:1
[著者] 船橋 公彦:1, 金子 奉暁:1, 鈴木 孝之:1, 牛込 充則:1, 塩川 洋之:1, 小池 淳一:1, 鏡 哲:1, 島田 英昭:1, 金子 弘真:1
1:東邦大学医療センター大森病院 外科

直腸脱は脱出に伴う違和感,疼痛,出血,便失禁という不快な症状を呈し患者の
QOLを著しく低下させる.
直腸脱の治療は経会陰的方法と経腹的な直腸固定術に大きく分かれる.
直腸固定術の根治性は高いが,侵襲は大きい.
Altemeier法は低侵襲で経会陰的操作によって過長腸管の切除,骨盤底の高位修復,前方挙筋形成術による禁制の脆弱化を一期的に修復することが可能な優れた術式として報告されている.
Altemeier法の手術手技および治療成績について検討した.
対象と方法
2009年12月から2016年10月までにAltemeier法を施行した症例を対象とした.
入院期間,出血量,手術時間,再発率,合併症について検討した.
結果
観察期間中にAltemeier法を35症例に施行した.
観察期間は57~2541日(中央値623日),入院期間は11~71日(中央値16日),手術時間は60~262分(中央値167分),出血量は少量~168ml(中央値58ml)であった.
脱出腸管長は38~140mmで平均65㎜であった.Clavien-Dindo 分類2度以上の合併症を1例に認めた.前方挙筋形成術を施行した症例は20/35症例であった.
再発を8/35例(23%)に認めた.再発のリスク因子は脱出腸管長(P=0.05)と前方挙筋形成術の有無(P=0.046)であった.
総括
直腸脱に対するAltemeier法について検討した.
再発率は直腸固定術より高いが,合併症は少ない優れた術式である.
全身状態が良好で脱出腸管が長い症例は直腸固定術の選択を考慮に入れる.
再発を予防するために前方挙筋形成術は有用であると考える.

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