演題

直腸癌術後局所再発切除の治療成績

[演者] 日吉 幸晴:1
[著者] 長嵜 寿矢:1, 秋吉 高志:1, 小西 毅:1, 藤本 佳也:1, 長山 聡:1, 福長 洋介:1, 上野 雅資:1
1:がん研究会有明病院 消化器外科

【目的】
直腸癌術後局所再発に対する外科的切除の治療成績を解析し,その安全性,有用性を検討した.また,局所再発切除後の再々発の危険因子を解析した.
【対象・方法】
2005年から2015年までに,直腸癌術後局所再発に対して手術を行った62例(再発時平均年齢:59.8歳,男性39例,女性23例).初回手術時の直腸癌部位は,U(AV>10cm):9例,M(AV5-10cm):35例,L(AV<5cm):18例で,pStageはI/II/III/IV:12/17/24/9であった.初回術式は前方切除(低位,超低位):46例,APR:11例,ISR:3例,Hartmann:1例,結腸全摘:1例であり,32/62 (52%)が腹腔鏡手術であった.局所再発切除の短期成績,長期成績を解析した.
【結果】
初回手術から局所再発までのDFS中央値は19.6ヶ月. 再発形式は側方リンパ節:17例,吻合部:23例,吻合部以外局所:19例,複合:3例であり,7例に同時性の遠隔転移(肝転移6例,肺転移1例)を認めた.再発時,29例(47%)でCEAが,11例(18%)でCA19-9が陽性であった.35例(56%)でなんらかの術前治療が行われ,手術は腹腔鏡/開腹/会陰アプローチ:28/32/2であり,R0/R1/R2は52/9/1であった.手術時間(以下,すべて中央値):385分,出血量:445mlで,21例(34%)にgrade 2以上の合併症を認めた.排ガス/排便までの日数は1日/2日,食事開始までの日数は4日であり,術後在院日数は18日であった.再発切除後の観察期間は35ヶ月で,29例(47%)に再々発を認め,再々発までのDFSは21.3ヶ月であった.多変量解析では,再発時CEA陽性(HR: 3.332, 95%CI: 1.250-8.882),R1/2切除(HR: 2.622, 95%CI: 1.026-6.700)が再々発の危険因子であった.
【結論】
直腸癌術後再発に対する集学的治療としての外科的切除は,安全,有用であり,再発時CEA陰性例,R0切除例では良好な予後が期待できる.
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