演題

大腸穿孔性腹膜炎に対する手術治療成績とリスク因子についての検討

[演者] 東田 正陽:1
[著者] 河合 昭昌:1, 上野 太輔:1, 窪田 寿子:1, 岡 保夫:1, 岡田 敏正:1, 鶴田 淳:1, 松本 英男:1, 上野 富雄:1
1:川崎医科大学附属病院 消化器センター消化器外科

【目的】
下部消化管穿孔に伴う敗血症は予後不良で重症例ではその治療方針に難渋する.様々な重症度scoring systemが提唱され治療方針に用いられている.POSSUM,PSS,MPI,P-POSSUM score,臨床検査所見と予後について検討した.
【方法】
2003年から2013 年12月までの当科で手術を行った145例を対象とした.
【成績】
平均年齢は72.6 歳.穿孔部位はS-46%が多く,術式はHartmann 手術 が53%に施行.術後CHDF施行例は31/136(22.7%).術後在院日数は30日.死亡率は15%(22 /145).術後合併症を25%(37/145)に認めた.PSS score 10点以上が予後不良(p=0.001).術前後のINR延長,Hb 10g/dl以下,年齢80歳以上で有意に死亡率が高かった.
長期予後を検討では,術後平均生存期間は73ヶ月,5年生存率 51%.女性,80歳以上,CRF,術後合併症あり,回腸人工肛門造設,PSS scoreで単変量解析に生存率に有意差を認め,多変量解析でPSS scoreのみに有意差を認めた.

【結論】

治療成績の向上に貧血や凝固異常の周術期管理が重要と考える.また周術期をのりきれば長期生存する可能性が高いため,合併症のない全身管理が重要と考える.
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