演題

WS07-6

当院における胆管内乳頭状腫瘍(IPNB)と papillary adenocarcinoma の治療成績

[演者] 山本 玄:1
[著者] 田浦 康二朗:1, 西尾 太宏:1, 奥田 雄紀浩:1, 池野 嘉信:1, 吉野 健史:1, 瀬尾 智:1, 上本 伸二:1
1:京都大学大学院 肝胆膵・移植外科学

【背景】
胆管内乳頭状腫瘍(IPNB)は,2010年WHOの消化器腫瘍分類の改定で胆管癌の前期病変として認知された.IPNB や paillary adenocarcinoma には未だ不明な点が多く,異同および相互の関連性,発生頻度や病態,予後の解明が今後の課題である.
【方法】
2002年から2016年に当院で手術を行い,IPNB もしくは papillary adenocarcinoma と診断された28例につき後ろ向きに検討を行った.
【結果】
患者背景: 男性15例(54%),年齢68±11歳,NonB-NonC 27例(96%),肝吸虫症既往0例,膵胆管合流異常3例(11%),PSC・PBC 0例,胆石既往3例(11%),肝内結石既往1例(4%),CEA 2.6±2.0ng/mL,CA19-9 55±82U/mL,T-bil 1.1±0.9mg/dL,γGTP 209±186IU/L,ALP 475±331IU/L (mean±SD).
臨床病理学的特徴: 腫瘤性病変の局在; 肝内8例(29%)/ 肝門部5例(18%)/ 肝外12例(43%),mucobilia 2例(7%),病理所見; low-or intermediate-grade dysplasia 1例(4%)/ high-grade dysplasia 4例(14%)/ IPNB with an associated invasive 4例(14%)/ papillary adenocarcinoma 19例(68%),ovarian stroma 0例,リンパ節転移6例(21%),Phenotypes; pancreatobiliary type 16例(57%)/ intestinal type 1例(4%)/ gastric type 2例(7%).
再発8例(29%): リンパ節2例(7%)/ 主膵管1例(4%)/ 肝転移3例(10%)/ 肝内胆管2例(7%).
papillary adenocarcinoma (p=0.02),腫瘍局在が肝門部を含む肝内(p=0.04),リンパ節転移(p<0.0001),pancreatobiliary type (p=0.005)の4因子が予後と関連があり,リンパ節転移が独立予後因子であった.本コホートでは有意差を認めなかったが,IPNB 群では死亡は認めなかった.
【結語】
IPNB の外科的切除後の予後は,papillary adenocarcinoma と比べ良好であると考えられる.
詳細検索