演題

PP16-2

SYNAPSE VINCENTにより作成した重畳表示画像を使用したimage-guided navigation systemの有用性と問題点

[演者] 兼平 卓:1
[著者] 藤原 佑樹:1, 二川 康郎:1, 岡本 友好:1, 安田 淳吾:2, 矢永 勝彦:2, 服部 麻木:3, 鈴木 直樹:3
1:東京慈恵会医科大学附属第三病院 外科, 2:東京慈恵会医科大学附属病院 消化管外科, 3:東京慈恵会医科大学 高次元医用画像工学研究所

【目的】SYNAPSE VINCENTR(S-V,富士フィルム社製)は術前シミュレーション用ソフトとして手術の立案,教育に有用であり,その画像は広く普及している.当科で施行しているイメージガイド型ナビゲーションシステムに使用する重畳表示画像は,ANALYZER(Mayo Foundation製)で作成していたが,S-Vの画像が使用可能となったので,その有用性と問題点につき検討する.
【方法】対象は転移性肝癌2例,肝細胞癌1例.画像作成時に要する時間,画像処理機能,重畳表示の視認性と精度につき,S-V導入前後で比較した.
【結果】S-Vの方が自動描出能に優れ,作成時間が短縮した.またS-Vでは異なったCT相をfusionしやすく,阻血領域を表示できる一方,ANALYZERの方が脈管,腫瘍の正確な形状,他臓器の描出に優れていた.重畳時の誤差には差を認めなかったが,画像はS-Vの方が血管の末梢まで鮮明に描出され,とくに末梢の肝部分切除に有用であった.一方,S-Vの方が作成時のデータ量が大きく,重畳画像の追従性の低下を認める場合や,実際の阻血領域と一致しない場合を認めた.
【結語】S-Vは簡便で,汎用性と視認性に優れていたが,ナビゲーションにおいて改善の余地を有する.

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