演題

PO16-6

肥満肝切除症例の周術期成績の検討

[演者] 片寄 友:1
[著者] 武藤 満完:1, 高橋 賢一:1, 西條 文人:1, 松村 直樹:1, 野村 良平:1, 安本 明浩:1, 羽根田 祥:1, 豊島 隆:1, 徳村 弘実:1
1:東北労災病院 外科

【はじめに】
肝胆膵外科手術は高難易度症例が多く,一般的にハイボリュームセンターでの治療が勧められている.当施設の肝切除症例は10例前後/年でありハイボリュームセンターではないが,最近手術が困難と思われる肥満症例が増加している.そこで,当施設での肥満肝切除例の周術期成績について検討した.
【目的】
今回,当院で肝切除を伴う手術を施行した症例で,肥満1度(BMI 25以上)以上の肥満症例の周術期合併症について検討したので報告する.
【対象】
症例は2010年から2016年11月まで肝切除を施行した89例を対象とした.
【結果】
疾患は,原発性肝癌25例,転移性肝癌54例,胆嚢癌7例,血管腫2例であった.腹腔鏡症例,原発巣と同時に肝切除した症例,胆道再建を伴う症例を除外した76例で周術期因子を検討した.部分切除57例,1区域切除14例,2区域以上の切除5例であった.BMI25未満,以上の2群に分けて検討した結果,手術時間は中央値でそれぞれ216分,270分(有意差なし),出血量の中央値はそれぞれ460ml,750ml(有意差あり),在院日数の中央値はそれぞれ14日,13日(有意差なし)であった.出血量に差を認めたが,在院日数では肥満例で延長は認めらなかった.
【まとめ】
手術時間,術後在院日数には差はないが,出血量で差を認め,手術が困難なことを示唆しているが,術後在院日数は逆に短縮していた.肥満症例に対して,ハイボリュームセンターでない施設でも安全に肝切除が遂行できていると考えられる.

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