演題

WS06-7

肝切除と術後補助療法は肝内胆管癌の予後を改善する

[演者] 有泉 俊一:1
[著者] 小寺 由人:1, 山下 信吾:1, 大森 亜紀子:1, 樋口 亮太:1, 谷澤 武久:1, 植村 修一郎:1, 片桐 聡:1, 江川 裕人:1, 山本 雅一:1
1:東京女子医科大学病院 消化器外科

【目的】肝内胆管癌(ICC)に対する肝切除と術後補助療法が切除成績を改善しているか検討した.
【方法】2000年から2013年のICC219切除例を検討した.肝内の腫瘤形成(MF)型(126例)には系統的肝切除を行い,リンパ節転移例にリンパ節郭清を施行した.肝門近傍の胆管浸潤(PI)型(14例)やMF+PI型(68例)には片肝+尾状葉切除と肝外胆管切除再建に加えリンパ節郭清(肝十二指腸間膜および膵頭後部,総肝動脈周囲リンパ節)を施行した.術後補助療法は免疫療法(63例)か化学療法(37例)を施行した(補助療法群100例).補助療法群と手術単独群(86例)の切除成績を検討した.胆管内発育型(11例),非治癒切除(22例)は除外した.
【成績】補助療法群と手術単独群で,CA19-9中央値,術式,肉眼分類,リンパ節転移例に有意差はなかった.補助療法群の術後5年生存率(58%)は,手術単独群(31%)より有意に良好であった(p<0.0001).リンパ節転移陽性(68例)では,補助療法群の術後5年生存率(41%)は,手術単独群(5%)より有意に良好であった(p=0.0004).リンパ節転移陰性(118例)でも,補助療法群の術後5年生存率(68%)は,手術単独群(43%)より有意に良好であった(p=0.0009).かつて5年生存が困難とされたリンパ節転移68例のうち9例が5年生存しており,そのうち8例が補助療法施行例であった.
【結論】ICCに対する肝切除と術後補助療法はリンパ節転移陰性例だけでなくリンパ節転移陽性例の予後を改善する.

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