演題

PN16-4

腹腔鏡下肝胆膵手術におけるVolume Navigation機能を応用した手術支援

[演者] 古泉 友丈:1
[著者] 村上 雅彦:1, 青木 武士:1, 藤森 聡:1, 松田 和広:1, 山田 宏輔:1, 五藤 哲:1, 吉武 理:1, 渡辺 誠:1, 大塚 耕司:1
1:昭和大学病院 消化器・一般外科

【目的】手術視野・術中超音波・手術デバイスの自由度が制限される腹腔鏡下手術において,自由度の制限を補完し術前に計画した手術を確実に行うべく,超音波装置のVolume navigation(VN)機能を腹腔鏡下肝胆膵手術の術中Navigationへ応用した.
【方法】術前64列MDCT(SOMATON Refinition AS: SIEMENS)・高濃度/高容量造影剤(イオメロン: エーザイ)を使用し,前胸部にreference sensor(OmniTRAX: CIVCO)装着下,3Phase CT(0.75mmスライス厚)を撮影,画像解析ワークステーション(Ziostation 2: AMIN Corporation)によりCT volume data上の各脈管・腫瘍を抽出・色分けし,獲得された画像解析dataをreference画像として磁場センサー搭載超音波装置(LOGIQ E9:GE Health Care)へ登録した.超音波装置のVolume navigation 機能を応用し,全身麻酔導入後Reference sensorを再装着し,患者位置情報と登録されたCT volume dataを自動同期させ超音波モニター上に仮想CT画像として表示した.肝臓手術において手術開始直前に仮想CT画像上で肝内ランドマークの位置を確認,色素を注入(Tattooing)して肝離断の際に到達すべき目的点とした.さらに超音波装置のGPS機能を応用し,position sensor(VitruTRAX: CIVCO)を装着した手術器具先端位置を仮想CT画像上にreal time表示した.
【結果】VNはBモード上病変描出が困難となる肝S8ドーム直下の腫瘍・化学療加療後同定困難な腫瘍・膵腫瘍に対して,仮想CT画像上での腫瘍の局在および周囲脈管の同定を可能とした.肝臓手術におけるTattooingは切離面でのlandmark出現を予見,VNとともに出血回避する脈管処理をnavigateした.VNの腫瘍・脈管同定率は93%(15/16)で全例Surgical margin確保を支援,術後合併症の出現を認めなかった.
【結語】VN機能およびTattooingは術前画像診断に基づく解剖情報を提供し,腹腔鏡下肝胆膵手術の確実な手術計画遂行に寄与することが示唆された.
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