演題

WS06-4

腫瘤形成型肝内胆管癌,リンパ節郭清症例選択に関する肝門部周囲領域の考案

[演者] 後藤田 直人:1
[著者] 杉本 元一:1, 高橋 進一郎:1, 小西 大:1
1:国立がん研究センター東病院 肝胆膵外科

【目的】腫瘤形成型肝内胆管癌(以下MF型ICC)におけるリンパ節(以下LN)郭清を行うべき症例選択について再発形式から肝門部周囲領域(Perihilar Surrounding Area; 以下PS領域)を考案する.【対象および方法】2003年1月~2016年12月に当院で行われたMF型ICC切除例86例を対象とし原発巣主座と再発形式について後ろ向きに検討.【結果】まず2003年1月~2014年7月までの肝門部領域以外のICC切除例(肝外胆管切除なし)52例中リンパ節再発は14例に認め,LN再発のみであった6例の原発巣主座は全てS2/3(門脈臍部左側),S4a,S5のPS領域内(図参照)で8a, 8pのLN再発が共通していた.このPS領域とさらにその末梢領域でLN再発率を比較したところ,PS領域:10/20(50%),末梢領域:4/31(13%)で有意に高かった.同時期における肝門部領域主座のLN郭清が行われたMF型ICC切除例16例ではN1:5/16(31%)であった.2014年8月以降,PS領域ICCに対しLN郭清を行った6例中3例,N1であった.【考察】MF型ICCにおいてはN1が予後不良因子と言われているがLN郭清効果については否定的な見方も多い.肝外胆管切除例では自ずとLN郭清はなされるが,末梢型で肝外胆管切除しない症例に対してはLN郭清を行うか否か,郭清範囲については施設によって異なっている.本検討では少数例ながらLN転移,再発と相関する症例選択の可能性が示唆された.PS領域のMF型ICC例はtargeted surveillanceとしてLN郭清を行い正確なステージ診断を得ること,LN転移率,転移予防効果(郭清効果)について今後症例を増やしながら明らかにしていく必要があると考える.

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