演題

WS05-11

下部進行直腸癌に対するロボット支援下側方郭清の短期・長期成績

[演者] 山口 智弘:1
[著者] 絹笠 祐介:1, 塩見 明生:1, 賀川 弘康:1, 山川 雄士:1, 古谷 晃伸:1, 杉浦 禎一:2, 坂東 悦郎:2, 寺島 雅典:2, 上坂 克彦:2
1:静岡県立静岡がんセンター 大腸外科, 2:静岡県立静岡がんセンター 消化器外科

【背景】当院では腫瘍下縁が腹膜翻転部以下のcT3以深に対して側方郭清を施行してきた.また,ロボット手術は,難易度の高い側方郭清において特に有用なアプローチ法と期待されている.そこで,ロボット支援下側方郭清(RALLD)の短期・長期成績を開腹側方郭清(OLLD)と比較し,ロボット手術の安全性と有効性を評価することを目的とした.【対象と方法】2002年9月から2016年7月までに側方郭清施行した545例のうち,多重癌・骨盤内臓全摘術・腹腔鏡下側方郭清・Stage IVを除くと401例あり.(検討1)401例のRALLDとOLLDの短期成績を比較.(検討2)2002年9月から2014年3月までの317例について,cStage,術前CRTをマッチングし,RALLDとOLLDの長期成績を比較.【結果】(検討1)RALLD 149例,OLLD 252例あり.年齢,性別,術前CRT,cTに有意差なし.cN+はRALLD/ OLLD,118例(79.2%)/ 154例(61.1%)(p<0.001).術式は,肛門温存手術(LAR+ISR)がRALLD/ OLLD,124例(83.2%)/ 175例(69.4%),(p=0.002).手術時間(中央値)はRALLD/ OLLD,412/ 385分(p=0.001),出血量はRALLD/ OLLD,20/ 626ml(p<0.001).Clavien-Dindo分類Grade III以上の術後合併症は,RALLD/ OLLD,4例(2.7%)/ 31例(12.3%)(p=0.001).術後在院日数はRALLD/ OLLD,8/ 13日(p<0.001).(検討2)マッチングの結果,RALLD 63例,OLLD 63例が抽出された.年齢,性別,pT,pN,pStage,術後補助化学療法に有意差なし.R1はRALLD 0例(0%),OLLD 5例(7.9%)(p=0.058).pStage II-IIIにおける,RALLD / OLLDの3年無再発生存率は88.7/ 70.3%(p=0.105),3年局所無再発生存率は100/ 86.1%(p=0.005).観察期間中央値はRALLD/ OLLD,36.9/ 60.2ヶ月.【結論】RALLDは,短期・長期成績ともにOLLDと比べて良好であった.ロボット支援下手術は側方郭清において有用なアプローチ法と考える.
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