演題

PL13-7

ALBIの肝切除術後急性期における意義と予後との関連の検討

[演者] 網崎 正孝:1
[著者] 本城 総一郎:1, 坂本 照尚:1, 森本 昌樹:1, 荒井 陽介:1, 徳安 成郎:1, 前田 佳彦:1, 蘆田 啓吾:1, 齊藤 博昭:1, 藤原 義之:1
1:鳥取大学医学部 病態制御外科学

はじめにアルブミン・ビリルビン・インデックス(ALBI)は肝細胞癌(HCC)において治癒切除後の予後と相関する.しかし,このスコアはアルブミンなどから算出されるため,短期的な肝機能の指標としては用いられていない.そこで,術後急性期にALBIスコアを算出しこれが予後予測指標として使用可能か検討した.方法術後急性期ALBIと予後との相関を検討した.まず,2004年から2013年の間でのHCC治癒切除患者において,術前および術後急性期のALBIスコアを検討したところALBI grade 2の患者はgrade 1患者に比べ,術後にALBI grade2および3の2つの集団に分かれる傾向があった.そのため,術後のALBI grade間の差異を検討するために,術前ALBI grade 2の患者を検討の対象とした(n=37).なお,ISGLSの術後肝不全診断が術後5日目以降であることから,術後急性期ALBI算出は術後5日目に行った.結果術前ALBI grade 2患者のうち,術後の急性期ALBI grade 2(Grade 2群)21例,grade 3(Grade 3群)16例だった.2群間の臨床所見の比較では,Grade 3群において手術時間の延長(513分 vs 417分;p = 0.02)を認めた.長期予後の検討は,全生存率に差は認めなかったが(p = 0.09),無再発生存率はGrade 3群で不良であった(p = 0.03).さらに,術後急性期ALBI grade 3となる事が,術後再発の独立した予後予測因子であった(HR = 4.6,95% CI = 1.6- 13.1,p < 0.01).まとめ術前のALBI grade 2患者は,手術侵襲に関連し術後にALBI grade 3へと増悪していると考えられ,このことが再発率と相関した.術後急性期ALBIを用いて再発高リスク群を推定できることが示唆された.

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