演題

PL13-6

当院における肝細胞癌のALBIgradeに関する検討

[演者] 植田 裕司:1
[著者] 野田 剛広:1, 江口 英利:1, 岩上 佳史:1, 山田 大作:1, 浅岡 忠史:1, 和田 浩志:1, 後藤 邦仁:1, 森 正樹:1, 土岐 祐一郎:1
1:大阪大学大学院 消化器外科学Ⅰ

当院における肝細胞癌のALBIgradeに関する検討

大阪大学大学院 消化器外科学1,周手術期管理学2
植田裕司1,野田剛広1,江口英利1,岩上佳史1,山田大作1,浅岡忠史1,和田浩志1,川本弘一1,後藤邦仁1,梅下浩司2,森正樹1,土岐祐一郎1

【目的】肝細胞癌の予後規定因子はChild Pugh scoreなどが主に用いられているが,腹水の評価など客観的根拠に欠ける要素が含まれる.一方,近年ALBIgradeが簡便な新たな予後規定因子として注目を集めている.当院における単発肝細胞癌に対するALBIgradeと予後について検討したので報告する. 【対象と方法】1996年から2016年までの当院にて肝細胞癌に対して施行した手術1062症例のうち, 単発5cm以下の症例は全部で293例(27.6%)であった. 293例をALBIgrade1群とALBIgrade2or3の2群間に分け,予後成績について検討した.【結果】293例の内訳は,ALBIgrade1 は119例,ALBIgrade2or3は174例であった.Grade1の全生存期間(OS)は1年で98.3%,3年で92.1%,5年で89.3%であった.一方,Grade2or3のOSは1年で97.6%,3年で82.7%,5年で69.7%であった.また,無再発生存期間(DFS)は,Grade1で1年83.1%,3年で62.7%,5年で51.1%,Grade2or3では,1年で71.9%,3年で45.6%,5年で34.9%であった.いずれの比較でも両群間での有意性が示された(P値 OS:0.0011,DFS:0.0113).また,2群間の中で,HBV感染,HCV感染,Child-Pugh scoe,血液検査所見(Plt, PT, T-BIl, Alb, ICG, PIVKA-Ⅱ),病理学的所見(microscopic vascular invasion, microscopic intrahepatic metastasis)でそれぞれ有意さが認められた.【結語】ALBIgradeが単発肝細胞癌の予後規定因子として有用であることが証明され,より簡便な形での予後予測が可能であることが示された.
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